オルゴール博物館外観。 JR嵯峨野線の線路のすぐ側にある。小さな可愛らしい噴水が目印。 1階はオルゴールレストランになっていて、オルゴールショップも併設されている。
博物館には世界最古のオルゴールやシリンダー式、ディスク式などのアンティークオルゴール、オートマタ(自動人形)などが並んでいる。
シリンダー式やディスク式オルゴールといった大きめのオルゴールは常設展示となっているが、オートマタ(自動人形)だけは複雑な作りで調整が必要であるため、2ヶ月おきに展示内容が変わる。
住所 | | 京都市右京区嵯峨天竜寺立石町1-38 |
TEL | | 075-865-1020 |
開館時間 | | 10:00〜18:00 |
休館日 | | 毎週火曜日 (祝日は営業) |
交通 | | JR/京都駅から嵯峨野線に乗り換え 嵯峨嵐山駅下車徒歩5分 |
| | 京都バス71・72・83系 野宮下車徒歩2分 |
| | 京福電車/嵐山駅下車徒歩5分 |
| | 京阪/京阪三条駅より京都バス61・62系 野ノ宮下車徒歩2分 |
| | 阪急/嵐山駅より徒歩15分 |
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オルゴールとオートマタ(自動人形)の博物館
世界で最古のオルゴールは、18世紀末にスイスの時計職人によって製作されました。 当時のオルゴールは、薬を入れる携帯の小箱や印章(手紙の封印の為に垂らした蝋にイニシャルや紋章などを押さえて印す、ハンコの様なもの)の内部などに取り付けられており、自分だけが独占する音楽という楽しみ方をしていました。
オルゴールが広くヨーロッパに広まっていったのは19世紀頃からで、シリンダー式と呼ばれる、金属の筒を櫛歯で弾いて音楽を奏でるものが最初です。やがてディスク式と呼ばれる円い板状のものに代わり、現代で言うジュークボックスの様にディスクを取り替える事で様々な音色を楽しむ事ができる様になっていきました。
後にエジソンによって音を録音できる装置、蓄音機が発明され、20世紀中頃にはオルゴールは衰退していってしまいます。 日本には、オルゴールよりも先に蓄音機が入ってきたことから、ヨーロッパで流行したこのような、アンティークオルゴールと呼ばれるタイプのオルゴールは普及しませんでした。
オートマタ(自動人形)は、文字通りぜんまいを巻く事で動くからくり人形ですが、このオートマタもオルゴール同様に発展を遂げてきたもので、音楽が流れる中、楽器を鳴らしたり、文字を書いたり踊ったりと日本のからくりには無い複雑な動作を見せてくれます。 現代ではオートマタを作れる職人がほとんど居らず、現存しているものは希少な存在といえます。 このオルゴール博物館に展示されているのは、そういった希少なオルゴールやオートマタばかりで、これらは世界最高のオルゴールメーカーと言われているリュージュ社の社長であったギド・リュージュ氏と、その妻であるマダムリュージュのコレクションが寄贈されたものも含まれています。
アンティークオルゴールが奏でる音楽が溢れる中、ゆったりと過ごせる博物館です。
シリンダー、ディスクタイプのオルゴールに並び、蓄音機も展示されている。この蓄音機はエジソンが発明した頃の初期型。オートマタは19世紀から20世紀初頭のものが多いが、現代の作家の作品も展示されている。
入館料 | | 大人(中学生以上) | 1,000円 |
| | 小人(小学生) | 600円 |
| | 小学生未満 | 無料 |
| | 身障者 | 500円 |
団体料金 | | 大人 | 900円 |
■館内演奏時間は約30分〜40分となります。
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