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| 八坂庚申堂(金剛寺) |
八坂通の坂道に面した八坂庚申堂正門。
正面から見た八坂庚申堂本堂。
境内ほぼ中央にある賓頭盧尊者(びんづるそんじゃ=おびんづるさん)の木像。
『くくり猿』は、お猿さんが手足をくくられて動けない姿を表したもの。欲のままに行動するお猿さんの姿を人間の欲望にたとえてあり、人間の中にある「欲望」が動かないように、庚申さんによってくくりつけられている。 | 日本最初の庚申信仰の霊場 八坂の庚申さん 「八坂庚申堂」の正式名称は『大黒山金剛寺庚申堂』といい、大阪四天王寺庚申堂、東京入谷庚申堂(現存せず)と並び日本三庚申の1つです。 御本尊『青面金剛(しょうめんこんごう)』は、もともと、聖徳太子の時代に活躍した秦河勝により中国大陸より招来し、秦氏の守り本尊としていたもの。1000年以上前の平安時代に、このお寺の開基である浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が、この御本尊を庶民もお参りできるようにとここ八坂の地に建立したのが、「八坂庚申堂」の開山の由緒です。 以後、日本最初の庚申信仰の霊場として信仰を集めてきました。 「庚申(こうしん)」とは、干支(えと)、つまり庚(かのえ)申(さる)の日のことです。中国由来の道教の言い伝えでは、この前夜に、人間の体の中にいる三尸(さんし=3匹)の虫が寝ている間に体から抜け出して、天帝という神様にその人間の行った悪行を告げ口に行くそうです。天帝は、罰としてその人間の寿命を縮めます。それを防ぐために、庚申日の夜は寝ないで徹夜するという「庚申待ち」という風習が行われていました(三尸の虫は、人間が寝ている間しか体を抜けられないため)。 『青面金剛』は、この三尸の虫を食べると考えられていたので、いつの頃からか「庚申待ち」には、この仏様を本尊として拝む風習(=庚申信仰)が広まり、『青面金剛』は『庚申さん』と呼ばれるようになりました。 この日、睡眠をささげて一晩一心に願い続ければ如何なる願いもかなうとされています。 「八坂庚申堂」は、難病・奇病を封じこめる祈祷「コンニャク祈祷」(下の写真説明参照)や、下の世話にならず元気に過ごすための祈祷・帯下の病平癒の祈祷「タレコ封じ」、家出人・行方不明・失せ物を引き寄せる「鈎召祈祷(こうちょうきとう)」他、霊験あらたかなご祈祷でも有名です。 数年前、米潜水艦との事故によりハワイ沖で沈んだ『愛媛丸』は、この「鈎召祈祷」をした翌日に海底に沈んでいるのが見つかったそうです。 「庚申待ち」の夜や庚申日は、昔も今も多くの参拝の人々で賑わう「八坂庚申堂」。付近の民家や商店の軒先には、この寺のお守りである『くくり猿』が軒先にたくさん掛かっている風景にも出会えます。
〒605-0828 京都市東山区金園町390
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