
| トップページ | スポット一覧 | 人物紹介 | お店紹介 | サイトマップ |
| 外来魚駆除釣り大会in淀川 | (2006年4月9日、於:城北公園北・淀川河川敷) |
| -淀川及び、淀川ワンド群の外来生物について- |
「外来魚駆除釣り大会」受付の様子。
河川敷(ワンド)のあちこちで駆除釣りを行っている参加者たち。
簡単に釣れてしまう『ブルーギル』。
釣り上げた直後の『ブルーギル』。
参加者が釣り上げた外来魚(ほとんどがブルーギル)を集めたバケツ。 <外来生物法> | 急速に変わってしまった 淀川の生態系 約30年前には、淀川の河川敷には、「タマリ」や「ワンド」と呼ばれる流れの緩やかな水域がたくさんありました。古来より舟運の航路確保などのため築かれた「水制」がもととなって、そのような水域が成立していたのです。それは、他の河川にはない独自の環境を生み、有名な『イタセンパラ』をはじめ、豊富な魚類が育つ環境を育んでいました。 ところが近年、淀川の河川環境は、大きく様変わりをしてしまいました。特に、もともとこの水域に生息していなかった外来生物の急速な繁殖・繁茂が大きな問題になっています。 外来生物が与える悪い影響には、(1)在来生物を食べる、(2)新たな病気を持ち込む、(3)在来生物の生息環境を変化させる、(4)在来生物と雑種をつくる、などが主なものとしてあげられます。 (1)で有名なのは、外来魚の『オオクチバス』や『ブル−ギル』です。『イタセンパラ』などの小型の魚類や昆虫、エビなど多くの在来動物がこのために減少しています。 (2)の例では、外来貝の『カワヒバリガイ』があげられます。この貝が日本にいなかった寄生虫を運んできたことにより、コイ科の魚がその寄生虫に感染するケースが出ています。 (3)では、外来植物の『ボタンウキクサ(別名:ウォーターレタス)』が繁茂した場合がその例です。このウキクサが水面いっぱいに広がると、水中に光が届かなくなったり、枯れて腐ると水中の酸素が減少するため、生き物が住めなくなります。 (4)で顕著な例は、魚のタナゴ類です。『タイリクバラタナゴ』は、もともといた『ニッポンバラタナゴ』との間に子供をつくるため、雑種が増えて、『ニッポンバラタナゴ』が見られなくなりました。 淀川では、上にあげた外来生物の他にも、様々な外来生物が生息し、在来生物に影響を与えています。 「タマリ」や「ワンド」は、在来生物にとって貴重な水域です。特に春先は、「ワンド」の浅瀬で魚たちが産卵を行います。この取材時にも、葦が繁る浅瀬で、コイたちが産卵のためにやってきて、盛んに飛び跳ねる姿がみられました。ところが、卵からかえった稚魚を『オオクチバス』や『ブル−ギル』がどんどん食べてしまうため、在来魚は減る一方の状況です。 淀川、特に下流のワンド群では外来魚の増加が著しく、それに反して在来魚たちは次々と姿を消しています(特に2004年あたりから急激に)。淀川ワンドでは、毎年観察会が開かれていますが、2005年の観察会では、ついに在来魚が全く確認できなかったという事例もあるほどです。2004年時点ですでに魚類の約4割が外来種であったので、2005年はさらにその割合が大きくなっていると考えられます。 今回の「外来魚駆除釣り大会in淀川」は、普段は滋賀県の琵琶湖で外来魚駆除の活動をしている市民団体『琵琶湖を戻す会』の主催で行われました。『琵琶湖を戻す会』は、定期的に琵琶湖の湖岸で外来魚駆除のための釣り大会を実施するなど、普段より外来魚問題の啓発活動を行っている団体です。 琵琶湖の「外来魚問題」は、広く知られるようになってきましたが、淀川の「外来魚問題」は、上にあげた現状にも関わらず、一向に表面化されず、外来魚を駆除する動きもみられない状況です。そこで、『琵琶湖を戻す会』では、『大阪の人々にも外来魚問題が足元の淀川でも深刻な影響を受けていることを知ってもらうため、実際に淀川で釣りをすることで、その現実を実感してもらおう』と考え、今回の「外来魚駆除釣り大会」を開催したのです。 当日は、駆除釣り大会に初参加という方が多く、特に親子で参加している方がたくさん見受けられました。希望者には、釣り竿の無料レンタル、仕掛けや餌の無料提供もありましたので、通りがかりに知って参加した方もおられました。 確かに、釣れる魚は外来魚の『ブルーギル』ばかりです。場所や時間によっては入れ食い状態で釣り上がるほど…。産卵の時期のため、ワンドに様々な魚が集まってきたせいか、ごくまれに在来魚を釣った方もいたようですが、ほとんどの方の釣果は外来魚の『ブルーギル』のみです。 4〜5年前までは、『モロコ』『タナゴ』など小型の在来魚があたりまえのように釣れていたワンドでしたが、今では逆に釣れることが大変珍しいこととなっています。こんなにも変わってしまったこと、またそれも急速に変わってしまったことに、びっくりするばかりです。
<取材協力・資料提供> <種の保存法>
|
|
京都・大阪スポットガイド (C)Copyright 2006-2009 Office Creates All Rights Reserved. |