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| 鈴虫寺(妙徳山 華厳寺) |
鈴虫寺山門。
山門脇に立っておられる「幸福地蔵さん」。
「鈴虫説法」が行われている書院の側あたりの庭園の様子。竹林や楓などの木々、風情のある石、あずま屋、そしてそれらをつなぐように美しく地面をおおう苔。四季折々の表情があり、それぞれがみごとに調和している回遊式の庭園である。
見学路途中の庭園の様子。
庭園内にある「鈴虫・万虫供養塔」。 | 肩のこらない楽しい説法 鈴虫の妙音を聞きながら… 鈴虫の音色が一年中聞こえるお寺として有名な「鈴虫寺」。正式名称は『妙徳山 華厳寺(けごんじ)』といいます。江戸時代中期の享保八年(1723年)に鳳潭上人(ほうたんしょうにん)が開創されたお寺です。現在は臨済宗の禅寺で、大日如来を御本尊としています。 鳳潭上人は、すたれかけていた華厳宗(けごんしゅう)の再興に力を注がれた方。仏教学や哲学を幅広く学び、著名な僧を呼び集めて熱く議論をされていたそうです。このお寺のお守りが、入学・開運・良縁祈願に人気があるのは、こんな稀代の学僧によって開かれたという縁起からも分かります。 60年ほど前のある夜、先代の住職は座禅を組みながら鈴虫の妙音に開眼したそうです。寿命約110日ほどの中で鳴くのは40〜50日。その短い命の中で欲もなくひたすらに鳴き続けるその音色から、「無心にひたむきに生きよ」という教えを感じたのです。そう教えてくれた鈴虫の音色を人々に聞かせたい、そう考えて28年間にわたった研究の末、季節を問わず常に3千匹以上の鈴虫を生育することに成功します。 鈴虫たちは、温度・湿度の管理を最重要点として、卵が孵化する時期をずらして1年間分のサイクルを作り上げ、大事に育てられています。 その鈴虫たちの音色が聞こえる書院の中で、「鈴虫説法」と呼ばれる説法が行われます。 お茶とお菓子-『寿々むし(すずむし)』-をいただきながら、お寺のお参りの仕方、日々の心の持ち方などについて、和やかな雰囲気の中でのお話です(おもしろいお話に、お茶をふき出さないようにご注意を)。説法が終わるころには、皆さんにこやかな「和顔(わげん-仏様のお顔のこと)」の顔つきになられます。 「鈴虫寺」を初めて訪れた際、山門脇のお地蔵様を拝みに次々に参られる方がいるのに気づくことでしょう。この世の事ならどんなことでも一つだけ必ず叶えて下さる「幸福地蔵」様です。お願いをした方の所まで、救いの手をさしのべに歩いて来られるために、わらじを履いておられます。 このお地蔵様にお願い事をする際には、いろいろと作法があるといわれています。詳しくは説法の中で教えて下さいますが、欲張らず、今どうしても叶えてほしい事を一つお願いすれば、叶えて下さるそうです。 美しい竹林を背景に、春の梅・桜・ツツジ、夏の新緑・百日紅(さるすべり)、秋の紅葉・金木犀の香り、冬の静寂な雪景色…と、境内庭園はもちろんのこと、洛西の美しい自然に囲まれた四季それぞれの趣が楽しめるお寺です。
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