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| 梅宮大社(うめのみやたいしゃ) |
梅宮大社楼門。
梅宮大社本殿。
東神苑にある咲耶池の風景(写真提供:梅宮大社)。
北神苑の勾玉池北側にある藤棚の様子(写真提供:梅宮大社)。
北神苑の勾玉池に咲き誇る花菖蒲(写真提供:梅宮大社)。 | 酒造・授子安産守護の神様 神苑に咲く四季折々の花々 県犬養三千代(あがたいぬかいみちよ)という歴史上の人物をご存知でしょうか。飛鳥時代から奈良時代にかけて活躍された女性です。橘氏の祖、橘諸兄(たちばなのもろえ)公の母であり、奈良時代の大政治家、藤原不比等と再婚し光明皇后の母でもあった人です。由緒によれば、この県犬養三千代が、現在の京都府綴喜郡井手町付近に橘氏一門の氏神としてお祀りしたのが、梅宮大社の起源とされています。 その後、奈良の都や木津川上流かせ山の地を経て、平安時代初期に、嵯峨天皇の皇后、橘嘉智子(たちばなのかちし、別名:壇林皇后)によって現在の地に遷し祀られました。 橘氏と藤原氏は奈良時代に激しく政争をした間柄として有名ですが、ここ梅宮大社はその両氏から尊崇を集めた神社です。神社の起源が、橘、藤原両氏ゆかりの県犬養三千代の創建であることも関係しています。橘氏の氏神であるこの神社に、藤原氏も春日大社(藤原氏の氏神)と同様の崇敬を捧げ続けたそうです。 梅宮大社は、酒造守護の社として、年間を通じて様々な祭が催されます。また、授子安産守護の社としても有名ですが、その数々の祭の中でも象徴的なのが、3月第1日曜の『梅・産(うめうめ)祭』です。本殿ご祭神の木花咲耶姫(このはなさくやひめ)の授子・安産、そしてそのお祝いのための醸造の故事にちなんで行われる祭で、神酒や境内の庭園(神苑)の梅から作った梅ジュースが振る舞われます。 授子祈祷の際には、本殿東側の神域にある「またげ石」に案内されます。相殿の御祭神の一柱である檀林皇后がこの石をまたがれたところ、速やかに皇子(後の仁明天皇)を授かったと伝えられ、以来血脈相続の石として信仰されているものです(「またげ石」へは、ご夫婦当人が一緒に子授けの祈祷を受けないと、案内してもらえません)。 さて、この梅宮大社近辺は、桂川を利用した木材の荷揚げ港でした。そのため近辺は「梅津」と呼ばれます(“津”とは港のこと)。また、このあたりの川岸は湿地であり、杜若(かきつばた)が自生する風流な土地柄だったそうです。王朝貴族が川辺に仮屋を作り、夏の別荘地としていたのだとか。 そんな往古の風情を色濃く残すのが、境内にある庭園「神苑」です。境内を取り囲むように立地している庭園で、大まかに別けると、東・北・西の三箇所があります。 東神苑の咲耶池や小川のほとり、北神苑の勾玉池には、水辺の花々が咲きほこります。西神苑では梅林がみごとです。梅は、神社のシンボルであり、西・北神苑を中心に境内全域で出迎えてくれます。 他にも、椿、水仙、八重桜、霧島つつじ、平戸つつじ、あじさい、藤など、四季折々の花が楽しめ、秋の紅葉も格別です。
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